犬にとっての芸

犬にとっての芸

犬にとっての芸

犬は芸をさせられることをどうおもっているのか

犬は本当に賢い動物で、教えられれば大抵の芸は覚えてしまいます。これは、当然やればご褒美がもらえると覚えたためです。

もし仮に、いわゆるアメとムチのムチばかりで教えたとしたら、犬にとって苦痛となるだけです。

オスワリやマテなどの芸は、やはり誉めたり、ご褒美を与えたりして覚えさせるのが主流でしょう。
そうやって飼い主さんを喜ばせるために、犬は芸をやるわけです。

ですので、芸それ自体に何か意味を感じたり苦痛だと感じたりすることはないようです(もちろん、犬にとって無理が生じるような芸であれば話は別ですが)。

要するに、おやつなどのご褒美や飼い主さんの喜ぶ顔が見たいがために、言われたとおり芸をするのです。

また、芸をさせることによって、飼い主さんの言うことを聞かせる良い訓練になります。言うことを聞いたとき、飼い主さんが喜んでくれる、ということを覚えさせることにもつながります。そういう意味では芸をさせるのは犬と飼い主さんがコミュニケーションを取るのに良い機会だといえます。

しかし、もし展覧会への出陳を考えているのでしたら、このような芸をさせるのは近づいてきた審査員に対して反射的に芸を披露してしまうことになりかねないので、むしろマイナスに働いてしまいます。もし、出陳などを考えていない場合は、芸を覚えさせることによって、愛犬と上達の喜びを共有することができるでしょう。