噛み癖のしつけ
愛犬のしつけの悩みで多いのが「噛み癖」のしつけ方です。成犬になってからでも十分間に合いますが、手間がかかるので、子犬のころからしつけておくに越したことはありません。
噛み癖のしつけ自体は難しくなく、その手段もたくさんあるので、飼い主さんにあったしつけ方をすれば、それほど苦労なくしつけることができます。
一口に噛むといっても、子犬の甘噛みもあれば、人に慣れていなくて、警戒心から噛み付くというケースもあります。今回は前者の方のしつけ方ですが、後者の方のしつけ方にも少し触れておきます。
結局のところ、警戒心から噛み付く、あるいは噛み付くような体勢になる、というのは、人や自分以外の犬や周りの環境に慣れていないことが原因です。成犬からこれを直そうと思うと一般の方がやるのはなかなか難しいのですが、子犬のころからこのようなことにならないように対策することは簡単です。
割と警戒心が強いといわれている柴犬の場合でさえも、子犬のころに迎え入れて、普通に接して育てていれば、何ら問題なく、将来的にも噛み付くような犬にはなりません。その際、できるだけ近所の人やいろんな人に触ってもらうことで、人間に対する警戒心はほとんどなくなります。
飼い主さんも、意識して体を触りまくってください。そうすれば、体を触られたときに歯で威嚇したりということもありません。また、散歩もできない子犬であれば、抱っこしながら近所を散歩するのもいいでしょう。
子犬にとっては、見たことのない新しい世界ですので、そういった環境に慣らすことで、大人になってから外に出してびくびくするというようなことはなくなります。
警戒心から噛み付くケースはこのぐらいにして、甘噛みのしつけについて書きたいと思います。
本来、犬が物を噛む行為というのは、人間が手で触ったりすることと同じぐらい、とても当たり前のことなのです。
しかし、人間、それもリーダーである飼い主さんに噛み付くようなことは許されないので、飼い主さんが子犬のうちからキチンと教えてあげる必要があります。
いろんな方法があるのですが、一番簡単なのは、顔をはたいたり、でこぴんで鼻を強く打ったりする方法です。あるいは丸めた新聞紙でたたく、などです。これは特に説明はいらないと思いますが、要は普段は優しい飼い主さんが、これほどまで怒ってるんだぞ、ということが伝わればOKです。
体罰はちょっとかわいそうでできない、という方もいらっしゃると思いますので、それ以外の方法も見ていきたいと思います。一番簡単なのが、「マズルコントロール」です。飼い主さんの手を噛み始めたら、すかさず口吻を握るように持ち、噛めない体勢にしてしまいます。このとき、禁止の言葉も一緒に言えばより効果的でしょう。
あとは、噛み付いたときに、相手の目を見て、「こらっ」など、禁止の言葉で一喝することです。そうすれば、一瞬ひるんで目をそらしますので、そのときを見計らって思い切り誉めてあげてください。これを繰り返している間に学習して噛まなくなります。
やれば必ず効果の出る方法ばかりです。やり方は知っていても実行できな方がいますが、やらなければ直らないので、是非、試してみてください。
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