誰しも一度は疑問に思ったことがあると思います。
果たして、犬は毎日同じ食事で飽きないものなのか。
結論から言えば、飽きない、と答えることができます。
犬の舌にある味覚細胞は人間の6分の1しかありません。つまり、人間の6分の1程度しか味を感じることができない、と言い換えてもいいです。
また、感じることのできる味覚も限られていますし、食べ物のうま味というのはほとんど感じることができないと言われています。
犬の場合、未発達の味覚を嗅覚が補っている状態です。
本来の犬の習性からも納得できます。古来の野生の犬は、毎日が生きるか死ぬかのサバイバルです。次にいつ食べられるか分からない。だから、目の前にある食べ物はとにかく食べて、できるだけ食いだめしておこうという本能が働くのです。
また、犬は一度濃い味の食べ物を食べてしまうとそれに慣れてもっと欲しがるようになりますが、犬にとって味の濃い食べ物は体に毒です。ドッグフードを食べたことのある人なら分かると思いますが、大体薄味です。ドッグフードだけで栄養も十分足りていますし、あえて他の食べ物を与える必要もないでしょう。
犬は人間と一緒に暮らす現在では雑食性ですが、糖を感知する味覚細胞が優れているためか、焼き芋やアイスクリームなど、甘いものを好みます。また、犬はまだ食べたことのないものに対する興味が強いです。特に飼い主さんの食べているものなどは気になって仕方がありません。
ただ、一度食べて気持ち悪くなったり、戻したりした食べ物は二度と口にしたがりません。
そういった嫌なことはよく記憶にも残るようですね。
以上のことから、やはり犬が毎日同じ食べものではかわいそうというのは飼い主さんの思い込みのようです。例えばおやつにしても、犬にとっておやつというものは存在しないので、あくまでもご飯と同じ位置づけです。おいしいおやつをあげすぎてご飯をあまり食べなくなったということのないように注意しましょう。