室内飼いのポイント

柴犬と夫婦
柴犬は、縄張り意識や独立心が強いため、外で飼われている犬というイメージを持っている方もいることでしょう。
しかし、近年では室内で柴犬を飼うケースも増えてきています。
そこで気になるのは育て方やしつけ方ではないでしょうか?
今回は、柴犬を室内飼いする場合の育て方やしつけ方、抜け毛対策について解説しています。

柴犬は室内飼いに向いている犬種?

柴犬は他の犬種と比較して活発な性格を持つので「室内飼いには向いていない?」「外飼いの方が向いている?」と思ってしまいがち。

そんな柴犬ですが、実はしっかりとお留守番もできる犬種なので、室内飼いにも向いている犬種と言えるでしょう。

ただし、柴犬と飼い主さんとの信頼関係は重要なポイント。どの犬種にも言えることですが、犬が不満に感じてしまったり、飼い主のことを甘く見るような状態であっては大人しく留守番させることも難しくなってきます。

■運動とコミュニケーションが大事

特に柴犬を室内飼いする時に必要となるのが、十分な運動量とコミュニケーションの時間です。

1日を家の中で過ごす中、散歩が短かったり飼い主さんにかまってもらう時間が少なかったりすると、徐々にストレスが溜まっていってしまい、飼い主さんに対しての信頼感も薄れていってしまいます。

柴犬は「主人」と認める相手には従順であり、優秀な番犬として優れた才能を発揮する犬種ですが、自分よりも下だと勘違いしてしまうとコントロールの難しい犬になってしまうことも。

柴犬に主人と認めてもらうためには、日頃のしつけ方やコミュニケーションの取り方が重要になってくるのです。

 

柴犬の室内飼いはケージからスタート

柴犬を室内飼いに慣れさせるためには、まずはケージで大人しく過ごせるように慣れさせる必要があります。

柴犬は自立心の強い犬種なので過度の束縛や拘束を嫌いますが、飼い主の指示は絶対であることを学ばせなければなりません。

なお、初めて家に来たタイミングからケージで過ごさせることに慣れさせるのが理想的ですが、成犬でもケージトレーニングが不可能というわけではありません。

ただし、年齢に応じて難易度は高くなるということは理解しておきましょう。

■ポジティブな空間と理解させるのがコツ

「狭いスペースに閉じ込めて可愛そう」と感じる方もいるかも知れませんが、ケージに対してネガティブなイメージを持たないよう、飼い主さんも意識を変えていくべきです。

ケージの中でなければおやつが食べられないなど、ポジティブな空間である事がイメージできるよう、飼い主さんも意識的に行っていきましょう。

ケージの中は狭い空間ですが、ポジティブなイメージを植え付けることができれば、ケージ内は落ち着ける場所と柴犬も徐々に認識し始めていきます。

自由に動けるスペースは少ないですが、その分、散歩や遊ぶ時間はのびのびと運動させてあげ、気分転換や発散できるタイミングを必ず作ってあげることも大切です。

室内飼いに必須の「トイレトレーニング」

ケージ内で飼育することは可能ですが、成犬になってくるとケージも狭くなるため、いつまでもケージの中で過ごすというのは現実的ではありませんし、柴犬のストレスも溜まってしまいます。

柴犬を室内で飼育し、留守番が上手にできる犬に育てるためには、トイレトレーニングがしっかりとできている事が必須となります。

トイレトレーニングが成功し始めた頃から、徐々にケージの戸を開放し、家の中を自由に行き来できるようにしつけていくと、上手に留守番ができる犬に成長していってくれます。

では具体的に、トイレトレーニングのポイントについて理解していきましょう。

■トイレをする場所や習性を見極めましょう

柴犬を含め、犬は自分の匂いがする場所に安心感を覚えます。これは人間も同じですよね。一方、トイレに関しても落ち着く場所でしたいと考えるのではないでしょうか。

犬も同様に、自分の臭いのする場所に排泄する習性がありますので、間違った場所にトイレをしてしまった場合、しっかりと拭いて臭いをリセットさせなければなりません。

柱などにトイレをしてしまうのは、自分が落ち着ける場所を増やしたいからであって、わざと失敗しているわけではないことを理解しておきましょう。

■成功体験を重ねて褒められ上手に

上手にできた時をできるだけ見逃さないようにし、思い切り褒めちぎってあげてください。おやつも効果的です。

怒られて伸びる性格、褒められて伸びる性格、犬にもそれぞれの性格がありますが、飼い主さんのメンタル的にも褒めて伸ばす方がストレスになりません。

とはいえ、ダメな時はダメ!と、はっきりとした態度は必要です。柴犬は飼い主さんの気持ちを汲み取る力に優れているので、見透かされないように毅然とした態度も時には必要になります。

トイレトレーニングは始めから簡単というわけではありませんが、トイレトレーニングさえしつけてしまえば、もう室内飼いに適応した柴犬に育ってくれますので焦らず、根気強く行っていきましょう。

室内飼いに必須!柴犬の抜け毛対策


柴犬の毛は見た目こそ短いものの、抜け毛の多い犬種ですので日頃からブラッシングを行う事も大切になってきます。

室内飼いだからこそ目立ってしまう柴犬の抜け毛問題ですが、このデメリットを逆手に取って、毎日のケア習慣を身につけてみましょう。

ケアと言っても軽くブラッシングを行って無駄毛を取り除き、被毛に帯電している静電気を除去し、汚れ・ホコリを寄せ付けないようにするだけの簡単なケアです。

簡単なケアとはいえ毎日となると少し大変ではありますが、柴犬にとっては飼い主さんと密なコミュニケーションが取れる、かけがえのない大切な時間となります。

皮膚トラブルの解消だけでなくストレス解消、信頼関係の構築など、一石二鳥にも三鳥にもなる毎日のブラッシングですので、室内飼いをする際には必ず取り入れておきたい習慣のひとつです。

まとめ

今回は柴犬の室内飼いについてご紹介しました。
柴犬を室内で飼うためには、トイレなどのしつけをすること、こまめなブラッシングが大切です。
家族みんなでしっかりと知識をもって、愛犬が快適に過ごせるようにしましょう!